「ボールをよく見て!」
「頭は動かさない!」
レッスン書に、よくこんなことが書かれていますよね。
実際、プロのスイングを連続写真で見てみると、インパクトからフォローにかけて、
顔はアドレス時とおなじ位置に残り、目線は、ボールの置かれていた地点を見ています。
なので、一般的なレッスンでは、
ヘッドアップしてしまう人に対して、「ボールをよく見ろ」と教えるのです。
「なるほど、良いことを言っているな」
「ヘッドアップを直すには、ボールをよく見ればいいんだな」
と、思われるかもしれませんが、このアドバイス、何かおかしいと思いませんか?
ボールをよく見てスイングするところをイメージしてみてください。
ボールをジッと凝視すると、顔が動かず、
バックスイングでカラダが回らず、クラブを手で上げてしまうことになりますよね。
そうなると、スイング時にカラダが伸び上がったり、左肩が開いてしまいます。
ボールをよく見ると、バックスイングでカラダがまわりません…
"ボールをよく見ると、バックスイングでカラダがまわりません…"
ボールをよく見ようとすると、普通の人は、こんなカラダの使い方になってしまいます。
これでは当然、クラブを上手く使うことはできません。
では、「ボールをよく見ろ」、「頭は動かすな」ということが、
間違ったアドバイスなのかいうと、決してそうではありません。
問題は、ほとんどの人が、本当の意味を理解していないことなのです。
これらのアドバイスの本当の意味は、「カラダの軸を動かすな!」ということ。
しかし、大人は、教えられた言葉の意味を理解してから、カラダを動かします。
なので、
「ボールをよく見て、頭を動かさない」
という言葉を聞いて、考えて、カラダを動かそうとすると、
どうしても、鼻のてっぺんが軸になってしまい、背骨を軸にしたスイングができません。
一見すると、良いスイングができそうな、もっともらしいアドバイスですが、
実は、耳に入ってくる言葉をそのまま実践しても上手くいかないアドバイスなのです。
桑田プロが、あなたに伝えるのは、良い言葉ではなく、「結果のでる言葉」です…
では、どんな言葉をかければ、
「カラダの軸を動かさない」という、本来の目的を達成できるでしょうか?
その答えは、「ボールを見るな」という言葉です。
「ボールを見るな!」というのは、
目を閉じろという意味ではなく、「ボールを凝視するな」ということ。
つまり、ボールをジッと凝視しなくても、
「何となくボールが視界に入っている状態」を作れば、それでいいのです。
このように、ボールを漠然と見ることで、頭をスイング軸の中心として
左右に回転させられ、スムーズにクラブを振りまわせるようになります。
また、フォローでもボールのあった位置を見たまま、
頭の位置を残すことができるので、ヘッドアップもすぐに直せます。
これが、桑田プロが「たった1球」で、あなたを上達させられる秘密。
つまり、あなたを1球で変える要素は、あなたの耳に入る「言葉」なのです。
「ボールをよく見ろ」という言葉は、もっともらしい言葉ですが、結果がだせません。
「ボールを見るな」という言葉は、非常識な言葉ですが、すぐに結果がでます。
耳に入る言葉の違いで人の意識は変わり、結果は180度正反対のものになるのです。
>>>桑田泉のクォーター理論 ~100切りゴルフの準備とコース戦略~ [KQ0001]
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